「文昇問題 其の一」

〜口は災い〜の段

 

 口は災いの元。
 繁昌亭での年に一度の独演会での事だ。本題に入る前のマクラで、一年間にあったことを話していた。その内のひとつで、兄弟子の桂きん枝さんが、昨年の参議院選挙比例区に民主党から出馬した事を話した。例えば、「民主党からのサポートがほとんど無かった事」、「選挙カーに乗ってマイクを持ってのカラスボーイの経験談」(女性ならご存知うぐいす嬢、それが男性の場合カラスボーイと言うらしい)、「管首相のスタッフに言われた事」、その他、「いちばんの支持母体が選挙のど素人ばかりの文枝一門の噺家達だった事」等々。そして、その甲斐あってか、「きん枝さんが見事落選された事」を話した。無事、独演会も終演し、お客様を送り出していると、きん枝兄様の実のお姉さんが出てこられた。チケットをご自分で買って、お越しになっていたのだ。私が実のお姉さんの前で、落選した話をしてしまった事を恐縮していると、お姉様は「もっと言うたって」と、私を気遣ってはくださいました。しかし、大失態だ。
 「ただでは起きない性格」なのか、その後、違う落語会で、その失敗談をマクラで話した。そして、最後に、「きん枝さんって、正直な人なんですよ。正直者って、政治家に向かないですよね」と、付け加えた。すると、今度はその会のお客さんの中に、府会議員の先生がいらっしゃいました。
 このままでは、私は「ただでは済まないかもしれません」。皆様も、ほんとうに、お気を付けください。
                   
<2011・5月をふりかえって>
本当に、たくさん独演会にご来場くださいまして、ありがとうございました
 

                                          <2011・9月>