睡眠時無呼吸症候群

(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

 横田耳鼻咽喉科医院院長 横田 昌也

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、sleep apnea syndrome SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気です。

 

当院の対応

当院では携帯型の簡易型検査装置によるスクリーニング検査を行っています。

これは入院の必要がなく、ご自宅で簡単に検査ができます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)にかかると、じゅうぶんに眠れないことが原因となってさまざまな症状が現れるようになります。あなたはつぎのような症状に心当たりありませんか?

睡眠時に......
いびきをかく
息が止まる
呼吸が乱れる
息が苦しくて目が覚める
何度も目を覚ましてトイレに行く
寝相が悪いほうである

起きているときに......
朝起きたとき、すっきりしていない(あ〜、良く寝たっていう感覚がない)
しばしば居眠りをする
記憶力・集中力が低下する
性欲がなくなる
性格が変化する
体を動かすときに息切れする
日中、何となくだるい、疲れている感じがする
メタボリックシンドロームであるといわれている
朝起きた時、口が渇いている

ひとつでも心当たりがある場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)である危険性があります。

下記のような状況で、眠くて「うとうと」したり、眠り込んでしまうことがありますか?
(選択してください) 0=決して眠くならない 1=ときに眠くなる 2=しばしば眠くなる 3=眠くなることが多い 

1. 座って読書しているとき
2. テレビを見ているとき
3. 公の場で座って何もしないとき(観劇や会議など)
4. 1時間続けて他人が運転する車(電車)に乗せてもらっているとき
5. 午後に横になって休息するとき
6. 座って人と話しているとき
7. アルコールを飲まずに昼食をとった後、静かに座っているとき
8. 車を運転中、交通渋滞で2〜3分停止しているとき 
 


5点未満 日中の眠気少ない 
5〜10点 日中の軽度の眠気あり 
11点以上 日中の強い眠気あり 

 


SASによる睡眠中の低酸素血症や高炭酸ガス血症は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があり、様々な合併症を高率に引き起こすことが報告されています。合併症は多岐にわたり、高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病、肺高血圧症、インポテンツなどが代表的なものとして上げられます。

米国の調査では、健常人と比べSAS患者さんでは高血圧は2倍、虚血性心疾患は3倍、脳血管疾患は4倍、糖尿病は1.5倍発症する可能性が高いと報告されています。


http://www.kaimin-life.jp/