宇宙旅行 私が子供の頃は米ソの宇宙開発競争が熾烈だった。ソ連のボストークにアメリカのマーキュリー、ジェミニ。「ヤーチャイカ(私はカモメ)」というロシア語を小学生が知っていた時代だった。アポロ11号の月着陸も眠い目をこすりながらテレビで見た。子供向けの雑誌にも、ロケットや宇宙ステーションの挿し絵があふれ、21世紀には誰もが宇宙に気軽に出かけて行ける事を夢見ていた。宇宙旅行が身近になりつつある今より、ずっと身近に宇宙やスペースという言葉が氾濫していたように思う。 そのためか、中学・高校の頃はSF小説ばかり読んでいた。おかげで、中学生のくせに相対性理論の本を読むようになり、物理学者になるのもいいかなぁ、とも思っていた。結局、医者になったのは、宇宙船の船医もいいかな、と思ったからかもしれない。 最近の子供は、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー等のRPGの影響で科学よりも魔法の世界に興味を持っているようだ。某清涼飲料水の宇宙旅行の懸賞も、うちの子供たちは全く興味が無いようだ。
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